産婦人科医のおじさんと泌尿器科医のモモ先生と看護学生のかすみちゃんのブログ

性教育に関するブログです。産婦人科の男性医師と泌尿器科の女性医師と看護学生の女の子がいろいろ話します。それぞれ筆者への質問は https://peing.net/kamishige0315 で受けます。

「相談して」っていうけどさ

こんにちは、お久しぶりです。モモです。

 

 

今の病院を退職することにしました。

 

 

少し前から、今の働き方をしていたら、

遠くないうちに自分の身体か心が壊れるか、

取り返しのつかない失敗をしてしまう

 

 

そう感じながらも、「やめる」という決断がずっとできませんでした。

 

 

そしてついに、限界が来てしまったのです。

それは職場でのトラブルという形で表面化してしまいました。

 

 

 

その状況に対し、

心配して連絡してくれた一人の職場の上司に、

私の辛さや葛藤、思いを電話ですべて打ち明けました。

 

 

「他のスタッフには言わないでください」

 

 

と言って、信用してすべて話したんです。

 

 

 

「そうだったんだね。」

「でももっと早く相談してほしかった。」

 

 

 

と言われました。

 

自分の内側でずっと悩んでいたこと、辛かったことを理解してもらえた

 

と、思ったのですが・・・

 

 

 

数日もたたないうちに、別のスタッフから、

 

「先生、〇〇らしいじゃん」

 

とほかにも大勢の人がいる前で、ネタのようにその話をされたのです。

 

 

一瞬何が起こったかわからず、茫然としてしまいました。

 

 

 

わずかに残った理性のかけらで、何とか笑顔で話を逸らしましたが、

 

心の中で「パリーン」ってなんか割れる音が聞こえましたね。

 

 

 

私にとって、大変ながらもこの職場で働き続けていた理由の一つが

 

職場のスタッフのことが好きだから

とてもよくしてもらっているので恩返しをしたかったから

 

というものでした。

 

 

 

相談した上司も、医師として尊敬している人でした。

 

それなのに・・・

 

 

私の悩みや思いって、先生たちにとったらネタでしかなかったんだ・・・

 

 

 

と思ったら、怒りとか悲しさとか通り越して、なんだか「無」になりました。

 

 

 

 

自分の辛さを理解してほしい人に、全く理解されない

 

秘密さえ守ってもらえない

 

これって本当につらいことですね。

 

 

 

 

 

 

世の中で、虐待、DV、自殺・・・いろんな悩みを抱えている人に対して、

 

 

「相談して」

 

 

ってアプローチが溢れています。

 

 

 

でも、「相談」ってそんな簡単なものじゃないぞって改めて思いました。

 

 

 

 

その悩みが深刻であればあるほど、

 

 

 

自分の核心に近いものであればあるほど、

 

 

 

 

「絶対に秘密を守ってくれる人」

 

 

「辛さを理解してくれる、もしくは理解しようとしてくれる人」

 

 

 

 

でないと、相談なんでできませんよね。

 

 

 

 

思い切って相談して、

 

 

無理解な言葉が返ってきたら

 

 

むしろ責められたら

 

 

他の人にバラされたら

 

 

 

だったら相談なんてしないほうがマシ。

 

そう思って、もう二度と誰かに相談なんてしないぞって思いますよね。

 

 

 

私も今そう思っています。

 

 

 

 

 

 

 

 

「相談して」っていうのなら、

 

せめて秘密だけでも守ってほしかった