産婦人科医のおじさんと泌尿器科医のモモ先生と看護学生のかすみちゃんのブログ

性教育に関するブログです。産婦人科の男性医師と泌尿器科の女性医師と看護学生の女の子がいろいろ話します。それぞれ筆者への質問は https://peing.net/kamishige0315 で受けます。

コロナウイルスと子宮頸がんワクチンについて考える オンライン企画③

こんばんは、モモです。

 

連休中にもう一つオンライン企画を・・・と思いテーマを考えていました。

 

 

 

現在コロナウイルス感染症で社会は混乱を極めています。

 

 

治療薬かワクチンの開発に期待が寄せられていますが、

ふと思ったのです。

 

 

子宮頸癌もウイルス感染症が原因です。

子宮頸癌は癌なので、当然命を落とすこともあるし、

命は守れても子宮摘出や抗がん剤により妊娠することが難しくなったり、

それ以外にも辛いことが数多くあります。

 

毎年のように多くの若い女性が命を落としたり、苦しい思いをしているのが現状です。

 

 

きっと、子宮頸癌の原因が分からなかったころは

「原因を知りたい」「予防できる方法があればいいのに!」

と強く望んでいたでしょう。

 

ところが、いざ待望のワクチンが開発されたにもかかわらず、

日本での摂取率は現在1%にも届かないと言われています。

 

 

その分健診に熱心に行くかと言われれば、そちらも受診率は50%未満。

(上村先生、最新の情報に照らして、訂正があればお願いします!)

 

 

予防接種率、健診受診率ともに先進国では考えられないような異例の低さです。

副反応の問題があったとはいえ、これはどういうことなんでしょうか。

 

 

 

コロナウイルスのワクチンが開発されれば、一体何割くらいの人が接種するのでしょうか。

 

 

そのワクチンによって何らかの大きな副作用が起こるかもしれないとなった場合、

国が推奨せず「自己判断」とした場合、

人々はどう判断するのでしょうか。

 

 

コロナウイルスは芸能人の感染や死亡など、その脅威の部分が非常に大きくメディアで取り上げられ、人々の多く知るところとなっています。

恐怖のウイルスにより命を奪われるリスクを減らせるなら・・・と多少の副反応のリスクがあったとしても接種を希望する人が多いのではないかと予想します。

 

 

子宮頸癌ワクチンは、個人的な印象として、

癌になった場合の状況について知る機会が圧倒的に不足していると感じています。

 

 

泌尿器科医が子宮頸がんを語るな。

 

と思われたかもしれません。

 

いえいえ。実は泌尿器科医は子宮頸がんの患者さんと関わる機会は多いのです。

 

子宮は、膀胱や尿管といった尿に関する臓器と隣接しているため、

子宮頸がんの手術や、癌が進行した場合に排尿に影響が出る頻度は少なくありません。

 

 

腫瘍により尿の通り道が圧迫され、腎不全になってしまう。

それを治療するために、背中から腎臓にチューブを刺したり、

尿道からステントという細いチューブを通したりといった処置を行うことがよくあります。

 

これらの処置には痛みや苦痛を伴うこともあるし、管をつけたまま生活しなければいけなくなるようなケースもあります。

 

 

それでも、少しでも命の時間を確保するために、辛さに耐えて処置を受けられる方々を数多く見ています。

20代30代の若い方もいます。

 

 

癌って、怖い。死んでしまう病気。

 

 

それはみんな分かっていても、

具体的にどんな辛さがあるのか、何に悩むのか、

癌になった方がどんな気持ちでいるのか

 

 

特に若い人が知る機会は、ほとんどないように感じています。

 

 

 

みなさんの人生をとてもとても大きく変えるかも知れない問題なのに、

 

 

子宮頸がんワクチンを受けるも受けないもあなた次第

 

 

今の日本は残念ながらそんな状況です。

 

 

それを判断するためには、

 

受けるメリット、デメリット

 

癌ってどんな病気なの?子宮頸がんってどんな病気なの?

 

ヒトパピローマウイルスってどんなウイルスなの?

 

ということを知らなければ判断のしようがないですよね。

 

 

 

 

自分の命を守るという観点と

社会全体を守るという公衆衛生の観点

 

 

 

ワクチンにはこの2つの観点が必要不可欠だと思います。

 

 

新型コロナウイルスという感染症による困難に直面している今だからこそ

 

同じく命を奪いうる感染症であるHPV(ヒトパピローマウイルス:子宮頸がんの原因)とそのワクチンについて考えてみたいなと思います。

 

 

2020年5月5日(火19:00-20:00

オンライン会議ZOOMにて

 

産婦人科医の上村茂仁先生にも参加して頂き、

・子宮頸がんとワクチンについて

・癌ってどんな病気なのか

・健診ってどんなことをするのか

等教えて頂きながら、よくある悩みや不安にもお答えできる時間にしたいと思います。

 

 

・接種すべきか悩んでいます

・娘に接種させるべきか悩んでいます

という方。

・子宮頸癌ってどんな病気なのかな

・ピルがリスクに関係するってほんとですか?

など知りたいことがある方。

 

ご参加お待ちしています。

 

オンライン企画気になっているけど発言とはハードル高いし顔を出すのも不安

 

という方は、カメラOFFで聞いているだけでも大丈夫ですよ。

 

また、ZOOM使ったことないから不安という方も参加して頂けるように、

事前にダウンロードや使い方の説明もさせてもらいますね。

 

 

外出が難しい今だからこその機会を作れるように今後も企画していきたいので、

 

「こんな話題で話してみたい」

 

等のご意見もどんどんお待ちしていまーす!

 

 

私のメルアド

daiski-rick-love.0308@ezweb.ne.jp

 

上村先生の連絡先

https://peing.net/kamishige0315

 

どちらに連絡頂いても構いません。