産婦人科医のおじさんと泌尿器科医のモモ先生と看護学生のかすみちゃんのブログ

性教育に関するブログです。産婦人科の男性医師と泌尿器科の女性医師と看護学生の女の子がいろいろ話します。それぞれ筆者への質問は https://peing.net/kamishige0315 で受けます。

失恋カフェ 開催しました!

 

 

こんばんは、モモです。

 

 

以前にこちらのブログで、

「辛い失恋の時期をどう乗り越えるか・・・」

というテーマで記事を書きました。

 

 

10代の頃から数々の失恋を繰り返し、また苦しい恋に悩み、

そのたびに眠れないほど辛い日々を送っていたあの頃の私がほしかった場所。

 

 

辛さを語り合うことで癒やしを得られる場所。

少しでも傷ついた心を癒やすことに特化した場所。

 

試行錯誤の過程だけれど、今日一歩を踏み出しました。

 

 

 

 

 

医師として性教育の領域にかかわるようになって感じていた

 

「キレイごとだけじゃなにも変えられない」

 

という現実。

 

つまり、

 

性感染症予防のためにコンドームつけましょう」

 

「避妊のためにコンドームつけましょう」

 

「パートナーと性病検査受けに行きましょう」

 

 

という正論は分かっていても、

 

 

大好きな人、嫌われたくない人にそれを言えるのか?

 

 

 

「あなたを大切にしてくれる人と交際すべき」

「暴力・暴言・DVする人とはすぐに別れるべき」

 

 

いやいや、それができれば苦労しないよ。

 

 

つまり、「好き」「恋している」という感情を前にすれば、正論は無力なのです。

 

 

私自身、さんざんないがしろにされ、周囲からも「別れろ」と説得されていた相手と、別れられずに苦しんだ経験があります。

 

頭では分かっていても、それでも「好き」という感情に抗うのは至難の業。

 

 

DVで悩んでいる女性向けや、思いがけない妊娠をして戸惑っている女性、性被害に遭った女性を対象とした相談窓口などは徐々に整備が進みつつあります。

 

 

もちろんこれらが非常に重要なことは言うに及ばないのですが、

私は、もっと身近な、誰しも経験しうる、「恋愛(の辛さ)」「失恋」という段階で、辛さや悩みを相談したり語り合って共有したりする場を作りたいと思っています。

 

 

 

今日は20-30代の女性が6人参加してくれました。

 

はじめはみんな「どこまで自分のことを話そうか・・・」と様子を見ながらでしたが、

話が進むにつれ

 

「男にも生理があればいいのに・・・!と思うくらい彼氏が生理に無理解」

という話に共の嵐が起こったり、

 

「他の女の影を感じて相手のSNSを病的に追いかけてしまう」

「自分からは絶対に会いたいって言わないようにしている」

 

といった恋愛観に関する深い話や、

 

「コンドームを最初からつける男と付き合ったことがない」

「性病って女から男にしかうつらないんだよね?」(間違いです)

「危険日以外は外出ししてる」

 

など、性に関する話もどんどん出てきました。

 

 

「性病って何か症状あるの?」

「薬で治せるの?」

 

 

など、自然に疑問も出てきて、自分の現在の恋愛事情と結びつけながら話すことで一気に現実感が出てきたようでした。

 

 

そして、性病の検査についてお話すると

 

「内診はあるの?」「採血、痛いから苦手・・・」

 

など検査へのハードルの高さも感じました。

 

一方で、

「この場でみんなで受けよう!となったら受けるな」

という発言に一同同意。

 

これからは性病検査は病院や保健所で来てもらうのを待っているのではなくて、

積極的に出向いていく必要がありそうだなと感じています。

 

そして採血も局所麻酔シールのような鎮痛アイテムを駆使して極力苦痛のないように。

彼女たちからたくさんの学びを得ました。

 

 

 

「とっても楽しくて、しかも性病のこととかも知れてよかった!」

 

 

という感想をもらい、やっぱり「楽しい」って大事だなと。

何より私もめっちゃ楽しかった!!

 

 

失恋カフェ 初回大成功!と思っています。

今後は定期開催目指す予定です。また報告しますね。

 

 

今後はテーマ別

 

「不倫」「セックスレス」「男性向け」など・・

 

の開催や、

 

そういった場での気軽な性病検査なども実現させられたらいいな。