産婦人科医のおじさんと泌尿器科医のモモ先生と看護学生のかすみちゃんのブログ

性教育に関するブログです。産婦人科の男性医師と泌尿器科の女性医師と看護学生の女の子がいろいろ話します。それぞれ筆者への質問は https://peing.net/kamishige0315 で受けます。

美容院での話

こんばんは、かすみです🌷

 

 

今日は美容院に行っていました。

担当してくれている美容師さんは小さい頃からの知り合いで20年くらいの付き合いになります。

 

美容師さんは3人のママです。

でも血が繋がっているのは1番下の子だけ。

上の2人は旦那さんの連れ子です。

 

美容師さんはよく娘たちの話をしてくれます。

特に1番上の子と1番下の子の話を。

 

1番下の子は自分の子なので可愛くて仕方ないみたいです。

1番上の子は美容師さんが思うように動いてくれなかったりすると、すごく腹が立つそうです。

 

そのこと1番上の子に話したみたいです。

「私はあなたといると腹が立つし、本当のことを言うとあなたのことが嫌い」と。

 

そして返ってきたのは「ふーん」という言葉。

 

悲しくないのか聞くと「好きな人に嫌いと言われても悲しくない」と言ったそうです。

 

強いなあ、と思いました。

中学1年生です。泣いてもおかしくないのにそんなことが言えるなんて。

 

美容師さんは私の家の事情は知りませんが、母と喧嘩し家出をしたことがあるのは知っています。

私の家の話になると「血が繋がってても腹が立つのに血が繋がってなかったらもっと腹が立つよ」と言います。

 

他人だと流せることも、家族になってしまったから許せない、腹が立つ。

それは私も同感。

 

そして今日言ってたのは「自分の子どもは無条件に可愛い」と。

私は親になったことがないからそれはわからない。

 

でもそれが本当なら虐待なんかなくなればいいのに。

というかなくなるはずなのに。

 

1番上の子は本当の母親から送られてくる手紙に「もう送らなくていい」と言ったそうです。

今まで行っていた面会も行かなくなったそうです。

 

「物を買ってくれるから行ってただけ。あの人のことは嫌い。」

そう言って面会するのをやめたそうです。

 

美容師さんが結婚した時、本当は子どもを引き取るつもりはなく、1番下の子と旦那さんと3人で暮らす予定でした。

でも向こうの母親が子どもをほったらかして男の人と出かけるので引き取らざるを得なかった。

 

美容師さんからしたら望まなかった家族の形だけど、

上の2人からしたら望んでいた家族の形なのかもしれない。

 

家に帰ると当たり前のように母親がいて、一緒に出かけたりテレビを見たりご飯を食べたり。

たまには怒られたり喧嘩したり。

そんな日常が嬉しいから、嫌いだと言われても好きだから悲しくないと言えるのかもしれない。

今日はふとそんなことを思いました。

 

美容師さんと会うと毎回いろんなことを考えさせられます。

いろんな家族のカタチ。思い。願い。

 

何が正しいとかなくて。

みんながハッピーでいられるのが1番だけど、そんな生やさしいものでもなくて。

 

 

人生は生やさしいもんじゃないから諦めろ!って言うんじゃなくて

私も大人になったので、逃げ場を作れる人になりたいなと。

 

保険証を持っていなくても身体のこと相談できる場所とか、

駆け込める場所とか作りたい。

 

そんな思いが強くなってきています。

今は土台作り中。

 

いつかここでもお披露目できるように頑張ります。