産婦人科医のおじさんと泌尿器科医のモモ先生と看護学生のかすみちゃんのブログ

性教育に関するブログです。産婦人科の男性医師と泌尿器科の女性医師と看護学生の女の子がいろいろ話します。それぞれ筆者への質問は https://peing.net/kamishige0315 で受けます。

女性も避妊しようね!

 モモ先生のブログを求める声が多い中、私ですいません。次は必ずモモ先生に書いてもらいますね。

 緊急避妊を出来るだけ簡単に処方しています。電話も24時間受けるようにしているのですが、深夜の電話はほとんどが男性からかかってきます。失敗したのですが緊急避妊薬をもらえませんかという、感じです。
 何時に来てくださいというと、はい二人で伺います。
来院すると、彼が受付に立ち、彼が問診票を書き始める。そして彼がお金を払う。


 確かに今はコンドームが避妊の主体であり、性行為を求めるのは男性側からなので、男性が必死になって責任を取ろうとする、彼女に嫌われないように必死に振る舞うのはよくわかります。

 非難されるのを覚悟で話をしますが、女性ができる避妊法はあります。自分の身体に宿るかもしれない大切な命を守るための避妊なので、やはり女性も積極的にピルを飲むべきでしょう。避妊のために使うのであれば、男性と金額は折半でも構わない、とにかく女性はピル、男性はコンドーム。この併用が避妊の基本であると言うことを皆さんには徹底してもらいたいなと思います。

 確かにピルをもらうことに関しては産婦人科医にも問題があることは分かっています。必要以上の検査をする、処方まで時間がかかる、いろいろ質問されるなど、私であっても行きたくないような雰囲気があります。
 いつも書いていますが、ピル処方に関しては必要な検査は体重測定と血圧測定だけです。血液検査は全く必要ありません。なのに、3ヶ月毎、6ヶ月毎に採血検査を受けている患者さんがいます。それはやりすぎだとおもいますし、そんな検査はピル処方には全く必要がありません。

 又月経痛や子宮内膜症で出されているLEPと呼ばれる低容量ピルも同様に避妊効果はあります。(ULDに関しては避妊のエビデンスを私は知らないのですが)。なのでいろいろな理由でピルは処方されるわけです。PMS、月経痛、子宮内膜症、月経不順、避妊でピルが処方されます。そう考えると、ピルを飲まない女性はほとんどいないはずです。


 何度も言います、コンドームを付けない男は言語道断として、コンドームを付けるけど、さらにピルを服用する、それが避妊です。