産婦人科医のおじさんと泌尿器科医のモモ先生と看護学生のかすみちゃんのブログ

性教育に関するブログです。産婦人科の男性医師と泌尿器科の女性医師と看護学生の女の子がいろいろ話します。それぞれ筆者への質問は https://peing.net/kamishige0315 で受けます。

告白

こんばんは。かすみです🌷

私、初めての長期の実習でつまづいたんです。
本人は望んでいなかったけど、家族の望みで入院してきた患者さんでした。
学生が受け持つことは許可してくださったけど、処置も検査も看護師も、ましてや学生の私も全く受け入れてくれない患者さんでした。
周りのみんなは患者さんと楽しそうに話してたり、看護過程もどんどん進んでたのに、私は病室に行くと来ないでって言われるから詰所で過ごす毎日。
先生や看護師さんは「学生のうちにこういう経験ができてよかったね 」って言ってくれたけど、当時の私は辛くて何言ってんだ!!って思ってました。
でも1度だけ、その日の天気の話を患者さんとすることが出来たのがすごく嬉しくて嬉しくて頑張ろうって思いました。
けれど、それ以降は完全拒否。
落ち込んだなあ…

その次の実習は半年間の領域実習で、そのトラウマがあったから行くのが怖くて怖くて。
行きたくないってごねる私に先生は、「気分は伝染すること」「自分の価値観を押しつけないこと」を教えてくれました。
いつも笑顔の人といると楽しくなります。
怒っている人といると緊張します。
ポジティブなオーラの人といるとポジティブに、ネガティブなオーラの人といるとネガティブになりやすいってことです。
もちろん全てが当てはまる訳ではないけれど、なるほど〜って思いました。
それから意識して笑顔で話すようにしてます。
そして、人の行動や言動には必ず理由があります。
それを私が理解出来ようが出来まいが、それがその人にとっての理由なんです。
だからまずはそれを受けとめること。
その上でどうしていこうか、相手が望むやり方を見つけるにはどうしたらいいか一緒に考えていくこと。

トラウマがだと言っていた実習で私はこれらのこと出来ていたのかなと振り返ると出来ていませんでした。
どうせ今日も拒否られるだろうなって
すごく硬い表情で病室に行っていたのだろうな。
拒否されるのが辛いという自分の気持ちにばかり目がいって、どうして拒否するのか患者さんの気持ちを考えようともしてなかったな。
いい経験になる、先生や看護師さんが口を揃えてそう言っていた意味がようやく理解出来ました。

明日からの実習は今までの実習と比べて重症度の高い患者さんのところへ行きます。
患者さんがその人らしく、そして患者さんの望む生活に少しでも近づけるように 私の今回の目標です。
成長します。


私は幼い頃から性的に触られていました。
でも親に見て見ぬふりされて、助けてって言ったらダメだと思ったのか、これが普通だと思ったのか誰かに言うことはありませんでした。
でも小6の時に一度目の我慢のピークがきて、それでも助けてって言えなくて。
自分の靴箱に置き手紙をするようになりました。
最初は死ねとかバカとかブスとか悪口だったけど、そのうちペニスとかヤリマンとか性的なことを書くようになりました。
自作自演です。やめられなかった。
どうしてこんなことやっているのかも分からなかった。
でも今はあれがあの時の私にとっての精一杯の助けてだったんだなって思います。
先生に気づいてほしかった。
でもその手紙を先生に見せると、こんなん書くやつ病気じゃなって言われました。
私が書いていたとは知らずに。私をかばうつもりで言ってくれた言葉に私はひどく傷つきました。
それからは誰にも言わなかった。
そこで安心できる場がなくて満たされなかった私は今も人のことを試してしまいます。
ダメだとわかっていながら止められません。
治したいのになかなか…

その経験があったから今の看護師という夢があります。
最初は養護教諭になって、寂しい思いしている子どもに気づける大人になりたいと思ってました。
でも専門的な知識を身につけるなら看護師かなと思って看護師を目指すようになりました。
性暴力被害者支援看護職 SANEの資格をいつか取りたいです。
性虐待は気づいてもらえない。
でも被害者が出してるサインは至るところにあるはず。
出来るだけ早く気づいて早いうちに助けてって言えるそんな存在になりたい。
20歳過ぎてから助けてって言ったら退行してしまった気がします。
甘えられる人の前で子どもみたいなことしてしまう。
私はそれが苦しい。だからそんな思いしてほしくない。

ただ、そんな人たちを救うためにはまず自分が自尊心を取り戻して自己肯定感を高めて自分を大切に出来るようになる必要があります。
家にいたら食事も喉を通らなくて安心できなくて、だから今は家出してます。
色んな人が色んな形で助けてくれるのが嬉しい。
生きるって大変だなって、1人じゃ生きられないんだなってたった数日で痛いくらい実感しました。
大変だから生きるって素晴らしいんだろうなって。
今はそんなこと思えないけど、笑って胸張って生きられるように頑張ろうって思いました。

実習、就活、家の事、、、
色々重なってるけど頑張ろうと思えるのは、ここにきて色んな人や本との出会いがあるからです。
きっと出会うべき時に人にも本にも巡り会うのだろうな。

いつもそばにいてくれる人たちありがとう。
頑張るね。