産婦人科医のおじさんと泌尿器科医のモモ先生と看護学生のかすみちゃんのブログ

性教育に関するブログです。産婦人科の男性医師と泌尿器科の女性医師と看護学生の女の子がいろいろ話します。それぞれ筆者への質問は https://peing.net/kamishige0315 で受けます。

マスターベーションについての依頼があったので

 まず、初めに言いますが、マスターベーション(オナニー)にやりすぎはありません。正しい方法でする場合は一日に何度行っても大丈夫なはずです。よくテクノブレイク(マスターベーションのやりすぎで死亡すること)の質問やマスターベションをやりすぎると最後に赤い玉が出てそのまま精子が作られなくなるとか聞かれますが、全くそんなことはありません。学生時代私は寮で2年間過ごしましたが、ほとんど毎日マスターべーションを仲間たちはしていましたし、試験期間になるとさらに回数が増えていたように思います。またやりすぎると頭が悪くなるとか、身長が伸びないとかの質問も聞きますが、頭が悪くなるのはただ勉強をしてないだけ、マスターべーションに勉強時間を占拠されてしまった結果でしかありません。身長の伸びとの関係を示したデータもありません。体力がなくなるということもおかしな話で、そんな人はもっと体を鍛えてください。

 

 

 ただしやり方によっては将来の勃起障害や不妊症につながると言われています。毎日のように行っていると刺激が足りなくなって来ます。そのためより強い刺激を求めるようになります。今までより強く握るようになり、さらに動かすスピードも早くなってゆきます。それでも刺激が足りないと机のかどにこすりつけたり、うつ伏せになって畳にこすりつけたりし始めます。私の友人は電極をpペニスにつけて軽く電流を流すことで快感を得ていました。こうなってくると将来女性とセックスするとき射精障害になるのは当たり前です。やはり正しく手で行われるべきであり、時間もゆっくりかけるべきです。指に飽きた場合はTENGAのような器具も勧めです。特に強い刺激に慣れている人の場合、TENGAの刺激の強いタイプからだんだん弱いタイプに変更してゆくことで軽い刺激でも満足できるようになります。

 

 

 また、ネットやAVの普及により過激な画面を見ながらのマズターベーションに慣れてしまい、想像力を膨らませて行われることがなくなっています。自分の希望の画像がいつでも手に入るからなのですが、実際にAVと同じような行動をとれば犯罪になるし、どんな彼女も普通は逃げてゆくでしょう。実際のセックスは過激な画像に慣れている若者にとって物足りないものになります。その結果当然、勃起障害や射精障害が起きるわけです。やはりマスターベーションはできるだけ想像力を膨らませて行いましょう。写真や画像が無くても心を豊かにし、時間をゆっくりかけて行うべきです。愛のある心豊かなセックスを夢見て行われるべきなのです。

 

 

 これらのことを実現させるためには、ゆったりとリラックスした時間が必要です。きちんとした姿勢で、他のものや人に邪魔されない状況を作ることが大切なのです。

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 正しいマスターベーションイメージ力、低刺激、リラックスこの3つを合言葉に行いましょう。