産婦人科医のおじさんと泌尿器科医のモモ先生と看護学生のかすみちゃんのブログ

性教育に関するブログです。産婦人科の男性医師と泌尿器科の女性医師と看護学生の女の子がいろいろ話します。それぞれ筆者への質問は https://peing.net/kamishige0315 で受けます。

必要なのは大人も一緒

こんばんは。看護学生のかすみです🌷

今日はモモ先生が問題提起してくださったセックスについてです。

 

私の周りは小学校高学年で初めてセックスをした子から中学生、高校生、大学生になってからが初めてだったり、大学3年生の今現在まだ経験したことがないという子まで様々です。

セックスってしたことがあるから大人だ、特に男の子は童貞だとからかわれる・・・といったようにセックスをする意味が少しずれていることもあると思います。

したことがなかったら恥ずかしいからとりあえずできる人とやる。だから必ずしも好きな人とばかりセックスをしているわけではないだろうし、性欲や寂しさを抑えられなくてセックスする人もいるでしょう。

セックスをする意味とは愛情の確認や寂しさを埋めるため、気持ち的に大人になるためなど色んな意味があるんだろうなあと思います。

まだ結婚をしていないので子どもが欲しいからセックスするというのは私は実感が湧きません。

セックスは何歳からしてもよいのか、お互いにセックスの意味を理解していて同意をしていれば何歳からでもいいんじゃないかなと思います。

けれどどこからが本当に“理解している”といえるのかの定義が難しいですよね・・・

 

学校の性教育は正直あんまり覚えていません。

セックスをすることで子どもができるということは習ったと思うけれど、避妊はコンドームだけを習い、性感染症についてもサラーっと触れただけだったのではないかなあ・・・

親はセックスについて自ら話そうとはしないし、看護学生である今でこそ性感染症や避妊については詳しく習うけれど高校までの学校では先生も性教育に熱心な人はいなかったように思います。

そういえば私の通っていた高校はセックスをしたということがバレたら退学でした。子どもを育てる力も土台もないし、高校生の間は勉強や部活に集中しなさいと言われていました。

今思えばそうじゃない気がします。退学じゃなくて確実な避妊について教えること、中絶をすることが女性の身体にとってどれほどの負担になるのかをしっかりと伝えてくれたらよかったんじゃないかなあと思います。

 

そして性教育は子どもだけでなくて親世代にも行なってほしいなあと。

産婦人科に行くと言えば、妊娠!?性感染症!?

そりゃあピルが欲しいだけでも、なかなか病院には行けないわけです。

今は体調の問題で飲めていないけれど、私も以前はピルを飲んでいました。

でも親は言います「ピル飲んでること人には言わないのよ。誤解されるから」

誤解ってなんですか?むしろピルを飲む必要性を誤解していませんか?と問いたくなります。

アフターピルをもらいに行こうものなら「情けない」と言われました。

自分の身体を守るためにとった行動さえも否定されたような気になりました。

アフターピルをもらいに行く時は近所の人にバレないようにと家からは遠い病院に行かされました。

せっかく勇気を出して避妊に失敗したかもしれないと相談したのに悲しくなりました。

 

もちろん、きちんと理解してくれる方も多いでしょう。

でもこのような考えを持っている人も少なからずいます。

子どもへの性教育ももちろん絶対必要です。

でも大人への性教育も同じくらい必要なのではないかなあと思います。